← 投稿一覧へ

癒し 新しいこと

夜露がたり

夜露がたり
夜露がたり
砂原浩太郎

【帰ってきた】
「弥吉」が島流しから帰ってくる事に恐れをなしている「善十」。
なぜなら「弥吉」の嫁の「おみの」と暮らしている。
最後にはうだつの上がらない「善十」の意外な”裡”が見える、、
”どいつもこいつも、こけにしやがって”
【向こうがわ】
広小路から両国橋を渡り本所に越した「幹太」と幼馴染「進次郎」の橋を隔てた抗争による心の変化。。
”いつかきっと”
【死んでくれ】
全てにおいて粗略な父「辰蔵」。娘「おさと」が尻拭いするが、、
怠惰の顛末である。
【さざなみ】
「勝次」と前夫は誰かに刺されてしまった「おさく」。
最後には意外な展開だ。
個人的にはこの話が一番心に残った。
”けど、お前だけを死なせやしないーそれはほんとうだ”
【錆び刀】
「田所平右衛門」は主家が改易になり特に取り柄のない浪人になってしまった。同じ長屋に居る「およし」との共に苦労して軌道に乗り始めた矢先、昔の知り合いの御家人「山崎市之進」からの御家人の養子の話からの急展開、、
”とりあえず、また道場のまわりでもうろついてみるか。”
これは切ない。。。
【幼なじみ】
”裏長屋”で幼なじみの「秀太郎」と「梅吉」
”いちど裏長屋に生まれたら、ふたたび表通りは歩けない”
【半分】
「おゆみ」の幼なじみ「おのぶ」は17歳の「草太」6歳の「お咲」を残して死んでしまう。
「おゆみ」は生前の後ろめたさから2人の子供の世話を焼く。
顛末の急転劇は驚嘆した。
【妾の子】
”妾の子”の「おるい」は「繁蔵」に嫁に行く。
昔の遊敵と出会う。”妾の子”という事実は「おるい」の人生から拭いきれない。
「繁蔵」の真意は不明だが、なかなかの漢っぷりだ。

どれも憂節な江戸噺であり、豊饒な美しい言葉が紡がれている。
冷たい空気を一気に吸い込んだ様に鼻腔を突いて側頭葉を刺激させた。

Instagram:https://www.instagram.com/gaaki923/

HAPIPA度について

記事に付いているアイコンは、その体験で感じた気持ちを5つの表情で表しています。

一緒に見ていこう!