江戸咎人逃亡伝
伊東潤
「島脱け」「夢でありんす」「放召人討ち」が収載された江戸時代の咎人による逃亡の短編集。
「島脱け」ー
田沼意次時代の中間の<杢之助>が親方の意思を紡いで幕府に不正を告発する為に佐渡から江戸の逃亡話。
後半畳み掛ける様に過ぎ去って行った事が残念だ、もう少し、長い話で読みたかったな。
「夢でありんす」ー
文政3年(1820)吉原、女郎<春日野>の”足抜け”を追捕する<力蔵>。夢の世界の”遊郭吉原”を裏方から描かれている。
最後は”現(うつつ)と夢”が混する不思議なエンディングで余韻を楽しめた。
「放召人討ち」ー
元禄時代が終わり、正徳5年(1715年)久保田藩佐竹家の藩主<義格>が非道な”放召人討ち”を行っている。
軽罪だが”召人”にされた<又蔵>を追う<伝左衛門>と義格一行。
読み応えもあり、緊迫した流れに没頭した。
3作とも面白かったが、「放召人討ち」が印象的だ。
時代物もなかなか面白いもんだ。
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江戸咎人逃亡伝







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