ヒンドゥー教-インドの聖と俗
森本達雄 著
「ヒンドゥー教にはキリスト教、仏教、イスラム教のキリスト、ブッタ、マホメットに相当する開祖は存在しない。」
「ヒンドゥー教は聖と俗、創造と因襲が隣り合わせた宗教であり、そのいずれに向かうは導師次第だ」
詩人タゴールの言葉で「人からささやかな愛と赦しを」や
バクティ・ヨーガは仏教の「他力」(易行道)と共通して、「歎異抄」をも彷彿とさせ、親鸞の教えと軌を一にする。
”ヒンドゥー教”の本を何冊か渉猟嘱目しているが、その都度、驚嘆させられ納得し、感興をもよおす。
本書では【ヒンドゥー教と日本人】【ヒンドゥー教の特徴】【ヒンドゥー教の歴史】【カースト制度】【通過儀礼(サンスカーラ)】【輪廻転生・解脱】が筆者の経験則などで理解し易く描かれている。
エピローグの【シュリー・ラーマクリシュナの生涯と福音】ではラーマクリシュナ(ガダーダル・チャットーパーディヤーエ)の
『登攀道を目指す頂点は一緒である』
『自分の宗教の優位を唱えたり、他宗教を誹謗することから生じる、宗教間の対立や争いはそのままみずからの宗教を穢すもの』
は非常に関心があり今後深堀していきたい。
宗教における寛容の精神の必要性はこの世界に響き渡るべきである。非常に充実した”ヒンドゥー本”だ。
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